TS抜きチューナーPX-Q3U4を魔改造(静音化)する
録画サーバのリプレースに際し、USB接続で地デジ4チューナー、BS/CS4チューナーを搭載する、PLEXのPX-Q3U4を導入しました。
このチューナー、巷で有名な爆音35mmファンを搭載していて、改造している記事もいくつか見つかりますね。
今回は魔改造ということで、12cmのPCケースファンを取り付け静音化してみます。
最終形はこんな感じです。
分解してヒートシンクの取り付け
分解自体は簡単なので手順は省略します。
PX-Q3U4のファンは、サイドフロー型で背面がヒートシンクの構造になっています。
このファンはプッシュピンで止められているので、基板の背面側からピンの出っ張りをペンチなどでつまみながら取り外せます。
取り外すとこんな感じです。
ファンがヒートシンクになっているからというわけではないですが、このチューナーは動作中はそれなりに高温になるため、別途ヒートシンクを取り付けます。
左上の一番大きいヒートシンクが、元々ファンが取り付けられていたところです。
下の方に3箇所にも小さなヒートシンクを付けていますが、チップが高温になるためついでに取り付けました。
取り付けたヒートシンクは、熱伝導両面シート付のものです。
PCケースファンの電源変換ケーブルの作製
元々取り付けられていた35mmファンの電源ケーブルは、JST 2ピン 1.25mmピッチの端子です。
今回PCケースファンを取り付けようとしているわけですが、当然PC用の4ピン端子とは異なるわけなので、変換ケーブルを作製します。
基板側端子
まずJST 2ピン 1.25mmピッチの端子のケーブルを用意します。
オスだけ必要なのですが、ちょうど良いものがなく今回はオスメスセットのものを調達しました。
オスのケーブルを一本取りだしたものがこれです。
元々の35mmファンと同じ端子のケーブルです。
このケーブルの反対側に、PCケースファン用の4ピンメスコネクタを取り付けて変換ケーブルにします。
PCケースファンケーブル側端子
PCケースファン用の4ピンメスコネクタは、以下の商品を調達しました。
4ピンのコネクタですが、今回は電源ピン以外は使用しないので、2ピンだけ使用します。
以下の写真はピンを2本だけニッパで切り取ったものと、4ピンのメスコネクタです。
端子同士の接続
先ほどのケーブルと2本のピンを圧着し、メスコネクタに差し込みます。
結線仕様はアイネックスの以下のページが参考になります。
左から(写真奥から)マイナス、プラスを結線することになります。
で普通は赤がプラスなのですが、写真の通り逆になっているので注意です。
ファンの取り付けと固定
さて無事変換端子を作製したわけですが、これを取り付けていきます。
まずは本体基板のファン端子(取り外した35mmファンのケーブルが刺さっていた箇所)に変換ケーブルを差し込みます。
写真中央の白い端子です。
PCケースファンと変換端子を接続します。
なおPCケースファンは12V動作なのに対し、このチューナーに取り付けられている35mmファンは5V動作です。
ファンの種類によって回転開始に必要な電圧が足りない場合、回転し始めないので注意して下さい。
固定前に電源を入れて、チューナーを動作させファンが回転することを確認することをお勧めします。
PCケースファンの固定は養生テープを使います。
本体の二重スリットの内側に養生テープをなんとか滑り込ませ、一番奥まで差し込んだらスリットを押さえて固定します。
内側が粘着面です。
両側のスリットに養生テープを差し込んだら、12cmケースファンに養生テープを貼り付けて固定します。
両端のスリットの間隔は12cmちょうどか少し短いぐらいなので、少し広げながら良い感じに固定しましょう。
余ったテープはカッターナイフでテープを切り取って完成です。
これだけでも十分固定できていますが、ねじりっこ(針金)を使って追加で固定しました。
それが最終形の写真です。
おまけ
なお、基板のファンコネクタと接続しているのは、稼働中のみファンが回転するようにしたかったからなのです。
ファンにも寿命があるので、たとえばUSB電源に接続して常時回転させると、MTBF3万時間のファンだと3年半ほどしか持たない計算になります。
そこで本体と連動して必要なときだけ稼働させるようにしたわけです。
うちで稼働している録画サーバは7年ほど動いているので、なるべく長寿命になるようにしたいところですね。
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