ESXi6.7を4GBのRAMで動作させる(ただしGPUがメモリを消費している場合)
ESXiの動作環境ではメモリが最低4GBとなっています。
だからといって4GBちょうどを積んだマシンでは、内蔵GPUがメモリを消費することで容量が4GBを割ってしまい、インストールの途中でエラーで止まってしまうことがあります。
このような場合でも強制的にESXiをインストールする方法を紹介します。
なお、この方法はESXi7以降では利用できません。
システムファイルの編集をrootユーザであっても変更できない仕様になったためです。
- The root account can no longer change permissions or executable files in ESXi 7.0.x (78689)
- 次のように示されています。
The file System permission changes are restricted by design and can no longer be changed.
This is a functional design change starting from vSphere 7.x
- 次のように示されています。
インストーラーがMEMORY_SIZE ERRORで止まる
以下のような画面でインストーラーが停止する場合、これから示す方法でESXiを強制的にインストールさせることができます。
強制的にインストールさせる
設定ファイルの編集
- Alt+F1キーでコンソール画面に切り替えます。
- rootユーザでログインします。パスワードは設定されていないので、Enterキーのみ押下します。
- 以下のコマンドで設定ファイルをコピーします。
cp -ip upgrade_precheck.py upgrade_precheck.py.orig
- コピーしたupgrade_precheck.py.origファイルを
vi
コマンドで編集します。vi upgrade_precheck.py.orig
MEM_MIN_SIZE = (4 * 1024) * SIZE_MiB
と書かれた行を探します。
(4 * 1024)
の部分を、(2 * 1024)
に変更します。
:wq!
で保存します。- 以下のように、今編集したファイルupgrade_precheck.py.origをupgrade_precheck.pyにリネームします。
※元々のupgrade_precheck.pyをリネームしておきます。mv upgrade_precheck.py upgrade_precheck.py.old my upgrade_precheck.py.orig upgrade_precheck.py
インストーラープロセスを再起動
- 以下のように、インストーラープロセスのプロセスIDを確認し、プロセスを終了します。
ps -c | grep weasel kill -9 <プロセスID>
- 自動的にインストーラープロセスが再起動します。
このままインストールを続けると、メモリエラーを回避してインストールが出来るようになります。
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