グループポリシーでPrintScreenキーを無効化する

PCの画面キャプチャの取得方法の一つであるPrintScreenキー。
PrintScreenキー自体を無効化することで、画面キャプチャを禁止することができます。
キーの無効化自体はレジストリで行いますが、グループポリシーで設定してしまいましょう。

検証環境

• Windows Server 2025 Standard Evaluation
  • バージョン 24H2
  • ビルド 26100.2033
• 機能レベル
  • フォレスト Windows Server 2025 以降
  • ドメイン Windows Server 2025 以降

クライアントPC（相当）

• Windows Server 2022 Standard
  • バージョン 21H2
  • ビルド 20348.2762

グループポリシー変更箇所

• ユーザーの構成＞基本設定＞Windows の設定＞レジストリ

設定変更前の状況

PrintScreenキーが動作する

PrintScreenキーを押下すると画面キャプチャが取得できます。Alt＋PrintScreenキーによるウィンドウキャプチャも同様です。
（以下の画像は、PrintScreenキーで取得したキャプチャをペイントに貼り付けたところ）

変更内容

設定方針

設定するレジストリキーがHKLM配下のため、グループポリシーの適用条件が特定のユーザであっても、一度適用されれば同コンピュータの全ユーザに有効となります。
そのため、コンピュータポリシーとしてはPrintScreenキーを有効にしつつ、ユーザポリシーでPrintScreenキーを無効にする方針とします。
こうすると再起動すればPrintScreenは有効になるので、管理者アカウントでログオンする際は画面キャプチャが可能です。

レジストリ（ユーザ単位で無効化）

ユーザに適用されるグループポリシーを編集します。
今回は、新しく作成した「PrintScreen無効化」グループポリシーを編集していきます。

「ユーザーの構成＞基本設定＞Windows の設定＞レジストリ」を開きます。

「操作メニュー＞新規作成＞レジストリ項目」を選択します。

新しいレジストリのプロパティが開くので、以下の様に入力します。

共通タブは編集する必要はありません。
以下の様になっていれば問題ありません。

「OK」をクリックして閉じます。

レジストリ（コンピュータ単位で有効化）

コンピュータに適用されるグループポリシーを編集します。
今回は、新しく作成した「PrintScreen有効化」グループポリシーを編集していきます。

「コンピューターの構成＞基本設定＞Windows の設定＞レジストリ」を開きます。

「操作メニュー＞新規作成＞レジストリ項目」を選択します。

新しいレジストリのプロパティが開くので、以下の様に入力します。

共通タブは編集する必要はありません。
以下の様になっていれば問題ありません。

「OK」をクリックして閉じます。

最後に、Windowsターミナルを開き、gpupdate /forceでグループポリシーを適用します。

設定変更後の状況

PrintScreenキーが動作しない（特定ユーザ）

PrintScreenキーを押下すると画面キャプチャが取得できません。Alt＋PrintScreenキーによるウィンドウキャプチャも同様です。
（以下の画像は、PrintScreenキー押下後にペイントに貼り付けたところ。PrintScreenキーが無効なのでキャプチャできていない）

PrintScreenキーが動作する（再起動後、特定ユーザ以外）

PrintScreenキーを押下すると画面キャプチャが取得できます。Alt＋PrintScreenキーによるウィンドウキャプチャも同様です。
（以下の画像は、PrintScreenキーで取得したキャプチャをペイントに貼り付けたところ。画像は再利用です）