最強4K 144Hzディスプレイ MSI Optix MPG321UR-QD 購入!
9月30日MSIから発売されたばかりの最強4K 144Hz 32インチディスプレイを購入しました。
何が最強なのか、スペック厨の私が紹介しましょう!
- AdobeRGBカバー率99%の広色域ディスプレイ
- 10bit(10億色)対応の高階調ディスプレイ
- 4K@144Hz、4K@120Hzに対応する高リフレッシュレートディスプレイ
- 応答速度1msの低遅延ディスプレイ
- DisplayHDR 600に対応するHDR対応ディスプレイ
- G-SYNC Compatible(Adaptive-Sync)対応ディスプレイ
- 色が全方向から綺麗に見えるIPS液晶
- DisplayPort 2入力、HDMI(2.1) 1入力、USB Type-C 1入力
- KVM機能、マウスパンジー機能
- これだけ揃って16万円の超コスパ
色域カバー率
ディスプレイの価格に影響する要素はいくつかあるのですが、経験上最も価格に影響するのは色域カバー率です。
# | 基準 | 価格影響 | 備考 |
1 | 色域カバー率定義なし ~sRGBカバー率低い |
安い | 色域が狭く、色の再現度が低いディスプレイ |
2 | sRGBカバー率90%後半 | 普通 | 最低限の色域を有し、ミドルクラスのディスプレイ |
3 | AdobeRGBカバー率99%以上 | 高い | デザイナーなどが利用する、広色域ハイエンドディスプレイ |
他にも、近年はDCI-P3と呼ばれるデジタルシネマ向けの色域も基準として使われることが増えてきました。
MSI Optix MPG321UR-QDは、sRGBカバー率99%、AdobeRGBカバー率99%、DCI-P3カバー率97%とハイエンドにふさわしい色域となっています。
(引用元:https://www.lg.com/jp/about-lg/press-and-media/20170712-32ud99-w-32ud59-b)
ちなみに私がこれまで使っていたディスプレイは、DELL UP3216Qという4K@60Hz 31.5インチディスプレイで、sRGBカバー率100%、AdobeRGBカバー率99.5%、DCI-P3カバー率87%を誇るハイエンドディスプレイ。こちらも16万円でした。
カラーマネジメント
DELL UP3216Qはカラーマネジメントディスプレイで、さらに出荷時に色補正がされているディスプレイでした。
対してMSI Optix MPG321UR-QDは、色の正確性のためには自身でカラーキャリブレーションを行う必要があるでしょう。
G-SYNC Compatible
G-SYNCはNVIDIAのグラフィックボードで利用できる可変リフレッシュレート技術です。
G-SYNCはディスプレイ側に専用チップが必要でしたが、AMDが対抗して開発したチップを使わず可変リフレッシュレートを実現する技術のFreeSyncができ、それがAdaptive-SyncとしてVESA規格化されました。
G-SYNC Compatibleは、FreeSync、Adaptive-SyncをNVIDIAグラフィックボードでG-SYNCと同じように可変リフレッシュレート技術を利用できるようにするものです。
可変リフレッシュレート技術を利用することで、グラフィックボードのレンダリング状況に合わせてディスプレイのリフレッシュレートが変動するので、テアリングやかくつきを抑えることができゲーマーにとっては嬉しい技術です。
DisplayHDR 600
最大600nit (cd/m2) の明るさを有し、一定の色域を有する高品質なディスプレイを示すVESA規格です。
DisplayHDR 400が最低ライン、600、1000などが存在するようです。
私はいつもディスプレイの輝度をかなり下げて使っていますが、HDRを常用するべきではありません。
その理由は主に2つあります。
- HDRを有効にするとディスプレイ側で輝度を変更できず、Windows側での変更になります。
- Windowsが通常時使用する色域がどうやらsRGBに限定されるようで、ディスプレイ側でAdobeRGBモードにしていても色が褪せて表示されるようになります。
しかし勿論、HDR対応コンテンツ・ゲームを使用するときにHDRを有効にすれば、暗い部分と明るい部分が綺麗に表示されるので必要なときに有効にしましょう。
レビュー
カラーキャリブレーションはしていないものの、UP3216Qに匹敵する色再現性があるように感じました。
HDRを有効にしてゲームを行えば太陽の光が明るく再現されます。
YoutubeのHDR動画を体験すると、家電量販店のTVコーナーを見ているような黒の深さを感じます。
ちなみにYoutubeのHDRはFirefoxでは現時点で未対応です。
HDR無効(SDR)時でも輝度が高く、輝度最低にしても明るすぎるぐらいです。
MPG321UR-QDの輝度0%でも、UP3216Qの輝度50%と同じぐらいに感じます。
144Hzは偉大で、ゲーム時は4Kで144Hzを出すのはグラフィックボード(RTX 2080 Ti)の性能限界で厳しいですが、Windowsの利用でもマウスの動きをはじめとして全体的にヌルヌルするのは気持ちが良いものです。
商品ページには、USB3.2 Gen1対応のUSBハブ機能との記載があるものの、実際にはUSB2.0対応のUSBハブ機能と思われます。
これはデータシートに記載されている、付属ケーブル、入出力端子からも間違いなさそうです。
USB Type-C入力はあるもののUSB2.0(DP Alt mode用)であり、USB出力端子は全て2.0になっています。
フレームは比較的細く(UP3216Qと比較すれば雲泥の差)スタイリッシュに感じます。
ただし厚みはそれなりにあります。
消費電力は42WでUP3216Qの約半分ですが、筐体から感じる熱はUP3216Qと同じかそれ以上に熱く感じます。
総合的に見て、自分が求める画質を有しており、高リフレッシュレート、G-SYNC Compatible、HDR対応という納得の性能のディスプレイということで高評価でした。
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